乗り物雑貨ブログ

乗って揺られて観て食べて

印箱の隠れた仕掛け

印鑑の箱を開けたら・・・

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あれ、あれ、向きが反対じゃないですか!

印鑑落とさなくてよかったぁ~
なんてことはありませんか?

契約書なので、お客様の印鑑を預かり、押印することもあります。

印箱を反対に開けるなんて失礼ですよね。
預かった法人印などを社長さんの目の前で落としかねませんね。


そこで、印箱を開ける前から向きが反対にならないよう印箱には、隠れた仕掛けが施されているのです。
私も若い頃、教えてもらい、なるほどと感心したものです。
ただ、印鑑をよく預かる銀行員でさえ、この隠された仕掛けを知らないことが多いようです。


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これは、18ミリの印箱です。
よ~く、見てみると、上部はなだらかなラインで細めですよね。
下部をみるとラインが少し太めですよね。

そう、印箱は、わずかながら、上下の太さが違うように作られています。









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12ミの印箱で見てみます。

上下、わずかな太さの違い、ラインの違いがわかると思います。

隠れた仕掛け①
この太さの違いがわかれば、
印箱を正しく開けることができます。









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次は、印箱を横に向けてみます。
金具は、右側に持ってきます。















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金具を右にした拡大画像です。

金具を、よ~く、見てください。

上部の金具には横線(ー)が入っています。
下部の金具には、横線ありません。が

隠れた仕掛け②
金具の横瀬(ー)を確認すれば、
印箱を正しく開けることができます。






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印箱を開けてみましょう。

隠れた仕掛け①
画像のように左手で、印箱の細い方を上、金具を右側にします。右手で金具を時計周りに回せば、印鑑が正しい位置になります。

隠れた仕掛け②
左手で印箱を画像のように持ちます。
横線(ー)が入った金具を上側にして金具を回すと・・・


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このように、印鑑が正しい位置で印箱をあけることができます。

印箱の太さ、もしくは、金具の横線(ー)を見分けることで、恥をかかなくて済むわけです。

これって、案外、役にたちます。







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さて、印鑑を預かり押印しようとすると、おやっ!

開運吉相印は、左画像の名前及び枠の部分に当初は墨が塗られ黒くなっています

墨をお神酒か真水で拭き取れば封印が解かれ、開運となります。


時折、開運吉相印でありながら、墨を拭き取っていない(封印されたまま)印鑑に出会うことがあります。
朱肉を拭き取れば、真っ黒だったなんて、
どうして販売した印鑑屋が教えてあがないのだろうと不思議です。

以上、印箱の隠れ仕掛け2箇所でした。