立体駐車場(機械式)の高さ制限、車購入での基礎知識
分譲マンションの入居者Aさんから車を軽四に買い替えるので、駐車場の位置を変更して欲しいとの連絡が管理会社にありました。
Aさんの希望条件は、平面駐車場から立体駐車場の普通車タイプ(高さ制限、1m55㎝)への変更希望です。
このマンションの立体駐車場は、機械式でパレットは3タイプあります。
・普通車タイプ、高さ制限1m55㎝
・ミドルルーフタイプ、高さ制限1m80㎝
・ハイルーフタイプ、高さ制限2m
平面駐車場の料金が一番高く、次にハイルーフ、ミドルルーフと続き、普通車タイプのパレットの駐車料金が一番安くなります。
Aさんが、それまで乗っていた車は大型の高級セダンでしたが、軽四への買い替えなら、コンパクトになるので立体駐車場の普通車タイプで良いとの判断でした。
立体駐車場を借りている入居者は、毎朝の出勤において、先に入出庫者がいれば、待たされるケースも多く、マンションの掲示板に駐車位置変更の希望として、平面駐車場から立体駐車場普通車タイプと貼り出すと、すぐに数名の希望者が現れました。結果、抽選を行い、Aさんの希望はかなったわけです。
しばらくして、ある晩にAさんからクレームの電話が管理会社に入ってきまっした。
「立体駐車場に車をいれようとしたら、警告音が鳴って、車を入れることができない。」
Aさんが買い替えた軽四の車種を聞くと、明らかに高さ制限をオーバーした車でした。
■もう一つの例として
マンションの入居者同士で立体駐車場の普通車タイプの箇所を転貸していました。
貸主は、車を所有してなかったので駐車場を貸していたのですが、時々、娘さんが来られるようになり、駐車スペースが必要となりました。そして、転貸契約を解除したい旨、管理会社に連絡が入りました。早速、借主に近隣駐車場を探してもらうよう伝えました。ただ、貸主にどのような車が駐車されるのかを確認すると、スズキのジムニー、そしてハスラーらしんですね。この2台は、背が高くて立体駐車場には入れません。
結局、いままでの借主に転貸借契約を継続してもらうこととなりました。
さて、マンションの立体駐車場(機械式)の普通車タイプには、どんな車が入れるでしょう。
大型セダンのクラウンでも入れます。
高さ1m47㎝
軽四では
スズキアルトは、入れます。
高さ1m48㎝
ダイハツミラも入れます。
高さ1m54㎝
軽四でも入れない車
スズキワゴンR
高さ1m64㎝
ホンダNBOXなんか、高さが1m78㎝もあります。
昭和時代の軽四というと、例えばマツダキャロルなら
高さ1m34㎝です。小学校3年生くらいの身長と同じくらいです。
軽四もスズキワゴンRの出現で、乗用車タイプでも背が高い軽四が続出してきました。乗車しても圧迫感がなくて以前より快適です。
また、普通車に見下ろされる劣等感もなく、いまでは、普通車のセダンを見下ろしていますよね。
最後に、車の購入にあたっては、駐車場を含め、その利用方法を検討して、選択すべきですね。