乗り物雑貨ブログ

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トヨタ プリウス・・ABSに思う

昨日、トヨタプリウスのブレーキに問題があるとの報道を受け、トヨタ横山社長が記者会見を行った。
横山社長は、「ABSシステムの設定によってブレーキが一瞬効かない時間が生じ、運転者が違和感を感じている。」と指摘、「これは運転者の感覚の問題であり、ブレーキをやや強めに踏めば問題はない。」とのことでした。

ABSの不都合は確かに指摘のとおりだと思う。私も違う車種ではあるが、こういった症状を何度か味わったことはあるが、これはABSの最大の欠点かと思っている。

山道を抜けようと走行中、狭い道の前方に突然対向車が現れた。速度も出ていないので普通にブレーキをかけるも、あれあれ、思ったようにとまらずスルスルと前に行き、左の浅い溝に前輪が落ちてやっと停止した。対向車は既に停止しており何ら問題はなかったものの、車を降りて路面を確かめると、左の山側には、落ち葉が一杯落ちていた。
結局、左側のタイヤが落ち葉でロックしないようにABSが作動したため、通常のブレーキを掛けても効きが悪く、更にブレーキを強く踏んだものの停止までの距離が長くなってしまったようだ。
ABSでの始めての経験だった。以後は、こんなこともあるのだなと頭にいれているので特に問題はない

その他、濡れた路面でどちらかのタイヤが水溜りに乗ったときも同じような症状が現れたときもある。
一瞬ブレーキが利かないので、追突を避けるため思いっきり踏み込むもスゥーと車は流れていく。非常に気持ちが悪く、ドキッとすることもあった。

確かにABSがない車だと、追突を避けるためハンドルを切りながらフルブレーキをするもほとんどまっすぐに行ってしまい、最後は避けきれず追突というケースは多いかと思う。じゃぁ、それを避けるために全てのドライバーに一瞬ブレーキを抜き、タイヤのロックを外し、障害物を回避しないさいといっても、これは、そういった場面を何度も経験(例えばサーキット走行など)したドライバーでなければ無理だろう。スピンにしても何度も経験したドライバーならイン巻きするなど、止める位置をある程度制御できるだろうが、慣れていないと、スピンを避けようと必死にカウンターを当てるものだから、グリップが回復などすると、アウト側に吹っ飛んでいくこともあろう。

ABSを外しているドライバーもいるが、一般的にはあったほうがよいと思う。
片輪のグリップが低く、ブレーキ制動が極端に低下した場合、若干のロックはあってもいいかなと思う。
グリップの強いもう一方で制動を稼ぎ、多少の車の横への動きは、ドライバーが制御する。
人間は、反射的になんでもさけようとできるから、これの方がまだいいのかなとも思ってしまう。