ヒッチハイカー乗せたら オカマ!だった。
7年位前のこと、当時は名古屋に住んでいおり、各支店への出張でが多く、車、鉄道、飛行機と飛び回っていました。
富士市からの帰り、東名下り、浜松SAで休憩、時刻は18時半頃。
この時、台風が接近しており、強烈な雨と風でした。
休憩後、駐車場を出て左コーナーの先、高架橋の下、暗闇の中にボード持った人影がヘッドライトに照らされました。
あれっ? ヒッチハイカーかな?
どしゃぶりの雨の中、いくら高架橋の下とは言え、大変だろうなと、数十m先で停車。
するとヒッチハイカーは、運転席側に走り寄ってきました。
「三重方面まで乗せてもらえませんか?」
私は、「どうぞ、後ろに乗って下さい」と。
その人は、40歳位の男性で、宮崎から北海道に行こうと青春切符を2枚購入、仙台まで行くも、ベンチで寝て朝起きたら、切符を盗まれたらしい。
仙台の交番で個人的に警察官か、らわずかだが資金を援助してもらい、宮崎まで帰ろうとするも資金が底をつき、その後はヒッチハイクで何台も乗り継ぎ、浜松SAまできたという。
私の前に乗せてもらった車では、富士川SAから浜松SAまで。
岡崎に帰る人で、浜松より西では、車も拾いにくいだろうからと浜松SAで下ろしてもらったそうだ。
前のドライバーから、三重ナンバーがいいよ聴いていたらしく、丁度、私は三重ナンバーの社有だったので、ヒッチハイカーも喜んでいた。
私も伊勢湾岸の豊明ICで降りるため、刈谷SAは通る。
車内で話をしていたら突然、
「私、オカマなんです。オカマってどう思います?」と聴いてきました。
えっ! どう思うかと言われてもなぁ・・・・
私は、「人、それぞれ、別にいいんじゃないですか」と言うと、
その人も安心したかのように色々と話をしてきました。
私はタバコを買ってあげて、食事代として2000円を渡したら、すごく喜んくれていました。「じゃぁ、この先も頑張って」と、その場で別れました。
「どうぞ」と言うと、他にも工事現場に働いている風の2人もやってきて、3人が乗り込んできた。
後部座席の人が、運転席のヘッドレストに手をかけ、助手席の人もあまりよさそうではない。まぁ、いざとなれば、思いっきり右にサイドターンでもすればいいかと覚悟した。
とりあえず、何事もなく岡山駅に到着、なかなか3人は降りない。「実は、お金がないんや、姫路までの汽車賃をくれへんか?」などと言う。
あほな!、私は、「姫路に行きたいなら2号線まで行って降ろしてあげる」と言って、今来た道を逆戻り、2号線の交差点で「降りてください」と言うが、なかなか降りない、私が車から降りてドアを開け、無理やり出てもらった。仕事中なのに時間かかって、いい迷惑でした。
同じく岡山で、交差点を赤信号で停車していると歩道側から歩いてきた外人のおとうさんと、かわいい娘が前の車の運転席で何か言っている。
前の車のドライバーは、手を横に振り何かを断った様子。
次に私の車の運転席側にきて「トウキュウホテル まーで、のせてくださーい」と言うので「どうぞ」と言うと、その外人が私の車に乗ってきた。
当時は、音楽はカセットでだったので外人は、「オンガーク、かけてイイですかカ?」と言い、持参のカセットを入れるとクリスマスソングが流れ始めた。 「ワタシターチ、カセットテープ、売ってマース、1200円でーす」
なんや、こいつら! 私は、「いりません」と言い、東急ホテルに到着。
「カセット、買ってクレマセーンカー?」
助手席の外人を、運転席側から押しやり、出てもらいました。
人の善意をなんだと思ってやがるんだと、腹立ってしまいました。
私は、おとなしそうなので、獲物になりやすいと思われがちなんですね。
その他にも、国道脇で休憩していると、「わし、大阪のカバン屋の息子なんやけど、店つぶれてもうて、このバッグめちゃくちゃくちゃ安うするから、こうてくれへん」とか、
品川ナンバーの車に呼び止められ「俺たち見たとおり東京へかえんなきゃlならないんだけど、ガソリン代なくてさぁ、お金貸してくんない?」とか、
あたり屋にも3度程遭遇しました。
どちらにしても、車に乗る機会が多いこと、そして、おせっかいやきが、いいも悪いも色々な人と出会ってしまうんですね。