乗り物雑貨ブログ

乗って揺られて観て食べて

【岡山県】浮いた島

浮島といっても場所は、岡山県苫田郡鏡野の奥津湖の中にありました。
息子が島の検索をしていたら出てきました。私も知りませんでした。
 
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浮島には、この浮島橋を渡って行きます。

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ジオラマ画像の中心あたりの小高い山が現在の浮島です。
田畑、民家、旧道が見えますが、全て平成17年完成の苫田ダムにより、湖の底に沈んでしまいました。そして、小高い山の上部だけが奥津湖に浮かんだような形となり浮島と名付けられたようです


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浮島橋は、全長73m、ダム底から25m、ワイヤー上のピアノ線10本を橋桁の中に通して引っ張っている吊り橋構造の橋です。

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橋の中心あたりから東を見下ろすとこんな感じです。
ここは深い谷だったのでしょう。

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続いて西側です。
湖の広がった部分から画像右方向に旧奥津町の中心部があったようですが、503戸もの民家が湖の底となってしまいました。。

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浮島に渡ると散歩道が整備されていました。
浮島橋の近くには、バスも停れる大型駐車場も整備されていましたが、訪れる人はなく、私たち家族だけです。


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浮島の頂上あたりからの景色です。幻想的でした。
岡山では最も古いと思われる城跡が調査により発掘されています。
しかし、浮島の頂上には城跡らしき物は見当たりませんでした。

岡山県吉備文化財センター


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浮島の東端からの景色です。
苫田ダムは構想から42年の月日を費やし完成しています。
というのも、ダム建設反対の力が大きかったようです。

たしかに、私の若い頃、今はダム底となった旧道を走り、恩原高原へのスキーや三朝温泉奥津温泉に行っていましたが、いたるところにダム建設反対の野立看板が立っていました。

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我が故郷が湖の底に沈んでしまう、その心情は図りしれません。
奥津湖の周回道では、おそらく集合墓地と思える石碑もありました。

私が、岡山を離れている時期に苫田ダムが完成し奥津湖ができたようです。
ただ単に道が良くなって便利になったという裏にはこういった歴史があるんですね

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チベットで座禅する修行僧と思いきや

奥津湖でただ単に座禅風に座っている・・人生無修行のおっさん。