乗り物雑貨ブログ

乗って揺られて観て食べて

不動産の事故物件


不動産には事故物件というのがあって、その建物において自殺・殺人などがあれば、不動産屋は、お客様にその内容を伝えなければなりません。

事故物件であったとしても、ある程度の期間が経てば、お客様に伝える必要もなくなってきます。宅建協会の相談員に尋ねると「ある弁護士は、賃貸で5年、売買で10年」と言い、その程度の期間が経過していれば、お客様から苦情がでたとしても、裁判では不動産屋が勝訴できるようです。

私も事故物件には、多少なりとも関わることがありました。ある物件では、売買の依頼を受けた後で、「実は・・・」、どうも父親が自宅横の納屋で自殺したようです。自殺した時期を尋ねると、10年以上前でした。
ただ、期間の経過は問題ないものの、「風評」が今だ存在するようであれば、お客様に伝えていなかったとしても、いずれ、わかってしまいます。

不動産で売買の依頼を受けて、単純に登記、水道、電気、排水、境界、その他、建築基準法、条例などを調査しても、肝心な隠れた瑕疵、事故情報などは、売主は不動産屋に伝えなくてもいいものですから、そこは、こちらで何らかの情報を得なければなりません。

事故物件かどうかは、「風評」を優先し、近所にそれとなく聞き込みに回ります。先ほどの自殺物件については、近所の方は誰も知らないようです。事実は、自殺があったようですが、家族が見つけ、医者を呼び、最終的には、医者が心不全で処理したので近所では自殺があったと気が付かなかったようです。この物件は、何もお客様には告げることなく売買を終わらせました。

事故物件と言えるかどうか微妙なケースもあります。室内で病死されたケースです。死後一週間以上経過して、腐敗、または、それ以上の経過で体液などが流れ出ていれば、事故物件として扱うものかもしれません。

今回、たまたま、マンションにおいて病死、無断欠勤で数日が経過、勤務先の社員が不審に思い、玄関のカギをあけたところ、玄関先で死亡していたというケースです。私は取り扱いをしていないので、仲介の不動産屋がどうするかは不明です。が、中々、買い手がつかないようです。まぁ、警察が来たことでマンションの住民には何かあった?と思われているかもしれません。

賃貸では、霊が夜中に現れると退去が続き、空室ばかりの物件もあります。じゃぁ、霊を見てやろうとそこにわざわざ寝泊りまでする強者もいますが、そういった人の所には、霊はあらわれないようです。私も霊による空室だらけの物件に入居対策はないかと調査にはいることがありますが、私の前には霊があらわれません。
こういったケースは、事故物件とは、言い難いとしかいいようがないです。

不動産屋のレベルなどピンキリです。まずは、自分で調べる努力が一番ということですかね。